

看護師/学生
学費負担を減らして教育を受け、かつ 個人の収入に合わせて返済ができ、柔軟にキャリア設計ができます
課題・ニーズ
世帯収入の低下や看護大学の教育期間の増加に伴い、容易に学費を自費で払えず、奨学金を申請する割合が増加
既存の奨学金として、卒業後数年は特定の病院で勤務すれば学費免除される仕組が存在し、その制度を使って「生き生き」と働く看護師が多い。一方で、全ての人が全てそのような状況ではなく、中には、本人の責によらず何らかの事情で退職せざるを得ない状況に遭遇する看護師も少なからず存在しており、途中で辞めれば「全額」もしくは「定額」で返済が求められ、奨学金を受けて教育を受けることに「ためらい」を感じる学生が一定割合存在
医師不足・働き方改革に伴う、「専門看護師」「認定看護師」「ナースプラクティショナー」等の、高度技術を持つ看護師のニーズ増加
近年では病院だけで一生勤めあげる単線のキャリアでなく、クリニックや訪問看護、フリーランス看護師、治験アシスタント、助産師、看護教員、Youtuber看護師、社会人からの入学など、フレキシブルな働き方をしたい看護師が増え「パラレルキャリア」や 転職が増加

学校
今まで経済的事情で入学をあきらめていた学生・潜在的入学者を増やし、経営状況を良くすることができます

課題・ニーズ
少子化によって入学者数は減少、特に地方では定員割れの学校が多く、学費の減額をしたり、社会人学生の呼び込み、オープンキャンパスの頻繁な開催等で入学者数を増やす施策を打っているが、厳しい状況が継続
入学者だけでなく、教員も不足している学校が多数


海外での事例
ISAは日本においてはまだ萌芽期の状態で認知度も殆どありませんが、海外諸国ではアメリカをはじめ、イギリスやスペイン、ドイツなどの高等教育(メディカルスクール、ロースクール、プログラミングスクール、MBAなどの職業訓練大学や、一般大学など)において徐々に普及しており、「Study Now, PayLater」として、スタートアップがファンドを組成して自ら学生に投資する形式や、学校等の教育機関が資金を提供する際の資金プラットフォームを提供する形式などが見られます。
日本においても、岸田内閣が看板施策として「人への投資」を進め、「リカレント教育」「リスキリング」などといった人材育成の制度を強力に推進しているほかに、所得に応じた額を返済する「新たな奨学金制度」の創設に向けた検討も始めているなど、従来の学費支援制度でカバーしきれないニーズを満たす、海外のような奨学金制度の創設が求められる機運が高まっていると考えています。

